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憑かれた宮司とエトセトラ15

選択肢

 静かに白川さんの隣に座っている。外は寒かったはずなのに、この部屋はそこまで寒くは感じない。とても暖房の設備があるとは思えないが、なぜだろうか。
「佐倉さんは確か、千台市役所に務められてまだ一年目でしたよね。」
「え、はい。そうですね。でもなんで知っているんですか?」
「佐倉さんが、自分でおっしゃっていましたよ。今日の会議が終わって、お話しているときに。」
 宗一は、そのときのことを思い出す。そういえば聞かれてもいないのに、話していた気がする。焦っていた自分を思い出し恥ずかしくなるのと同時に、白川さんが話を覚えてくれていたことに心が暖かくなる。
「大学を一年間休学されていたともおっしゃっていましたよね。もし良ければ、どうしてか伺ってもよろしいですか。」
「え、ええ。別に大したことではないので、構いませんが。」
「ありがとうございます。」
「生まれたときから千台市で、小中高と千台市、大学も千台の大学に進みました。大学三年生のときにですね、来年就職かと思ったら突然不安になってしまったんです。」
「不安に?」
「はい、なんだか今まで自分は自分の人生を、自分の意志で決定したことってあったのかなと、とても不安になってしまいました。」
「なるほど。」
「本当に今のままでいいのか、自分が本当にしたいことは何なのか。自問自答するうちに、とても疲れてしまったんです。」
「それで休学されたと。」
「両親に頼み込んで、一年間だけ猶予をもらいました。最初は少しだけ反対していましたが、私の真剣さが伝わったのか、許してくれました。一年伸びる分かかるお金は、バイトして自分で払うと言ったのですが、その時間を使って何かしてみたらと、お金の心配はするなと言ってくれました。」
「良いご両親ですね。」
「ええ、とても感謝しています。一年間何をするか考えたときに、いろんな場所に行ってみようと思ったんです。その資金を貯めるために結局、バイトはしてたんですけどね。」
「どこに行かれたんですか?」
「最初は東京に行きました。修学旅行以来でした。」
「どうでした?」
「何となく行く前は、すごいキラキラしたイメージを持っていたんですよ。何かはわからないけれど、楽しいことがたくさんあると思っていました。実際、千台にはない新しさや楽しさが溢れていました。」
「東京で就職しようとは、思わなかったんですか?」
「それも良いと思ってたんですが、試しに平日の朝の通勤ラッシュに駅に行ったことがあるんです。映像では見たことありましたが、実際行ってみたらどうなんだろうと思って。何というか、みなさんスーツ着こなして歩いているんですけど、何というか灰色っぽく見えてしまったんです。」
「灰色ですか。」
「はい、こんなにたくさんの人がいるのに、それぞれが完全に関わりが無くて、なんか怖さを感じてしまいました。」
 宗一は続ける。
「他にも色々なところに行きました。南は沖縄から、北は北海道まで。それぞれ良いところで、トラブルも多少あったんですけど、今となっては全ていい思い出です。」
「それは素敵ですね。しかしなぜ結局は、千台に戻られたんですか?」
「旅先で出会う人々は親切で、とても良くしてくれました。けど旅を終えて、千台に戻ってくる度に、なぜか安心するんですよ。あー、ホームに帰ってきたーって感じに。」
「ああ、その感覚わかります。なんだかんだ住み慣れている安心感ってありますよね。」
「それを何度も経験していくうちに、千台で良いじゃないかと思うようになりまして。大学にも普通に復帰して、市役所の試験を受けて今に至るって感じです。」
「面接で聞かれませんでした?なぜ休学していたのかって。」
「聞かれました、聞かれました。自分でも笑っちゃうんですけど、答えましたよ。自分探しの旅に出ていましたって。」
 そのときのことを思い出して笑ってしまう。
「良く聞く言葉ですけど、いざ自分で言うとなると、何か面白くって。けど、その一年間でしていたことを説明したら、逆に好印象をもってもらえたみたいです。」
「そうして今に至ったと。」
「はい、少しだけの寄り道でしたが、人生で最も忘れられない一年ですね。」

「けどその寄り道のおかげで、佐倉さんが千台で就職して、さらにこうやって寄り道してくれたおかげで、私達が今こうして話すことができているんですね。」
 白川さんが近づきながら言う。宗一は、動くことができない。
「え、ええ、そうですね。」
「何か運命みたいなものを感じませんか。」
 白川さんが見つめながら、近づいてくる。
「ど、どうでしょうね。」
 白川さんから目を逸らす。本当に白川さんなのだろうか。
「白川さん、大丈夫ですか?」
「大丈夫って何がですか。」
 そう言うと白川さんは、私のすぐ隣に座った。
「あ、あの、……。」
「私にも、何でか分からないのですが、なぜか、とても、佐倉さんに、近づきたくなって、しまって、……。」
「何を言って、……。」
 白川さんの顔がすぐ横にある。

「お待たせ、宗一」
 白川さんの低い声で、耳元で囁かれた。

 宗一は驚いて、すぐに逃げ出したかった。しかし身体が動かない。
「宗一なら残ってくれると、思っていたよ。」
「あんたはさっきの、……。」
「そう、神様さ。」
「何で、さっきまでは、普通の白川さんだったのに、突然変になって。」
「僕も予想外だったよ。てっきり白川家の者だったら、すぐに憑依できるものだと思っていたのにね。利嗣君が僕のことを勘違いしているせいなのか、結びつきが弱くなっていたみたいだね。」
「さっきまでは、本当に白川さんだったのか。」
「そうだね、宗一に帰られると寂しいから、見回り中だった利嗣君が気づくように本殿から物音を立てたのさ。」
 そう言われると、白川さんは物音が聞こえたので来たと言っていたが、私はそのような物音は立てていない、息を潜めていたぐらいだ。
「さすがに利嗣君も、本殿に入ったら憑依できるようになった。僕の御神体をさっき見ただろう。あのときに利嗣君に入ったんだけど、彼よっぽど精神力が強いのかな、身体の支配権を奪うのに少し時間がかかってしまった。」
「あんたはもう完全に、白川さんをコントロールできるようになってしまったってことか。」
「そのとおり。あとそうだ宗一、僕のことは、アズナイと呼んでくれ。誰がいつそう呼んだのかしらないけれど、それが僕の名を指しているらしい。宗一にも、そう呼ぶことを許そう。」
「アズナイ?」
「まあニックネームみたいなものだと思ってくれていいよ。そして宗一、さっきから逃げ出そうとしているようだけれど無駄だよ。」
 図星だった。さっきから逃げ出そうとしているのだが、話す以外、身体が全く動かない。
「さっき夢の中で言っただろう?僕が現れたときに、宗一が本殿に残っていたら、君を襲うって。」
「そんな、ことは、言ってない。どうするか、決めておけと、言っただけだ。」
 話すのも辛くなってきた。
「あれ?そうだったけ。まあ細かいことは良いじゃないか。けど無理やり犯すってのも、それはそれで唆られるけど、僕の趣味じゃあない。」
 そう言うと、アズナイは私の身体を押し倒し、お腹の上に跨ってきた。
「わかった、今から動けるようにしてあげよう。僕も利嗣君の身体は、動かさないと約束しよう。本当に嫌なら、利嗣君の身体をどかして、そこの出口から出ていけばいい。」
 アズナイは、出口を指し示す。それと同時に宗一は、身体が自由に動かせるようになっていることに気づいた。同時に、今自分の上に跨っている白川さんの身体から目が離せない。
「ほら、どうしたんだい?もう動けるように、なっているはずだよ。」
 そうだ、こんなことは良くない。良くないに決まっている。宗一は、跨っている白川さんをどかそうと、その足に手を伸ばす。触れた瞬間にわかった。その足は、白川さんの着ているジャージの上からでもわかるほど、たくましい足をしていて、そして自分が求めていたものだと。身体は自由になったはずなのに、その足をどかして、白川さんを自分の上からどかすことができない。
「私は、……。」
「もういいかな。」
そう言うと白川さんの身体は、再び宗一を押し倒し、跨った姿勢から上体を宗一の方に倒し近づいた。
「良いんだよ、宗一。自分に素直になって、良いんだよ。」
 白川さん、いや、アズナイはそう耳元で囁いた。


 宗一は、静かに白川さんの背中に手を回した。


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憑かれた宮司とエトセトラ14

本殿の中

 少し肌寒い。まだどこか意識が、はっきりとしていない。夢を見ていた。それも鮮明な夢。とてもではないが、あれを無かったこととは考えられない。現に私は今、見慣れない建物の中にいる。ただそこがどこであるかは、明白だった。辺りには明らかに神具だと分かるものや、何かの御神体があったからだ。
(あの夢は現実?それともただの夢?)
 宗一の混乱は、続いていた。慌ててポケットからスマホを取り出し、今の時刻を確認する。時刻は午後九時五十分。康太たちと別れたのが九時前だったから、賽銭を投げた直後に寝てしまったとして移動時間を考えると、三十分ぐらい寝ていたことになる。酔いは覚めていた。酔いが覚めているという事実、そして窓から外を覗くと白川神社であることがわかった。
(ここが本殿ってところか。おそらく普段は、入れないような場所なんだろう。)
 あいつの言っていたことが確かなら、十時になったらあいつが憑依した白川さんが現れる。出口と思しき方を見ると、鍵が開いていることが分かった。
(全てあいつの言っていたとおりだ。いくら私が酔っ払いだろうが、本殿の中に勝手に入って寝るなんてことしないよな。)

 時刻は九時五十五分。あと五分で白川さんが、ここに来てしまう。ここで待っていれば、憑依されているとはいえ、白川さんに会うことができる。そして、触れることができる。そう思うと、宗一の足は真っ直ぐには出口には向かえずに、決断を下せないでいた。
(どうしよう。早くしないと、あいつが現れてしまう。確かに私が無意識に、白川さんに触れたい、触れられたいと思ってしまっていることは理解できた。ただ、これからここに現れるのは白川さんの身体ではあるものの、中身は白川さんじゃないんだよな。)
 宗一は、自分の欲望と理性の間で迷い続け、その場を動けずにいた。そしてある結論に至る。
(そうだ。これから現れるのは、見た目は白川さんでも、中身はあの神様だ。じゃあそこで、本当に憑依なんてされているのか、確認してから立ち去っても問題ないだろう。)
 そう結論づけた宗一は、待つ覚悟を決めた。間もなく時刻は、十時になる。

 誰かの足音が近づいてくる。スマホを確認して時計をみる。時刻は丁度、十時を指していた。宗一は、固唾をのんで出入口を見つめる。座って待つことにした。
 扉がガラっと開く。そしてその人物が入ってくる。
「誰だ!」
 その人物は、懐中電灯をこちらに向けている。眩しい。眩しくて、誰だかわからない。そして、ゆっくりと近づいてきた。
「さ、佐倉さん?」
 白川さんだった。宮司の格好ではなく、普通のジャージのようなものを着ていた。
「え?」
 宗一は、そう言って固まってしまった。白川さんは明らかに、意外だと驚いている用に見える。
「白川さんでいいんですよね?」
「はい、そうです。佐倉さん一体なぜこんなところに?ここは本殿と言いまして、一般の方は立入り禁止の場所になっています。夜の見回りをしていて、ここから物音がしたので来たのですが。」
「え、ええ。申し訳ありません。実は先程まで職場の人とお酒を飲んでいまして、解散した後にここに寄らせていただきました。賽銭をしたらすぐに帰るつもりだったのですが、かなり酔っていて寝てしまったみたいです。記憶にはありませんが、寒くて建物の中に勝手に入ってしまったのだと思います。本当にすいませんでした。」
「いえ気にしないでください。鍵は閉めていたつもりですが、こちらの落ち度でもあります。そういう事情であれば、しょうがないです。この時期の野外で寝てしまうことは、とても危険ですからね。結果として、佐倉さんが無事だったみたいで何よりです。」
 白川さんは、こちらが完全に悪いにもかかわらず、優しく受け止めてくれた。ああ、この感じ、この感覚をまた味わいたくて、私はここについ寄ってしまったのかも知れない。今思えば、無理やり白川神社に寄る理由を探していた気がする。言葉にしていなかったから、気づいていなかっただけで、私の心は既に白川さんに囚われてしまっていたようだ。
「すいません、このような状況で突拍子のないこと伺ってもよろしいでしょうか。」
「突拍子もないことですか。どういったお話でしょう。」
「白川さんは、この神社の神様に会ったことがありますか?」
「この神社に祀られている神様にですか?」
 白川さんは動揺したのか、少し間を置いて答えた。
「いえ、ありません。あくまで信仰の対象であって、これまでも、そしてこれからもお会いすることはないでしょう。」
「そうですか。ところでこんな質問を、宮司である白川さんにするのも失礼だとは思うんですが、……」
「何でしょう?」
 白川さんも緊張が解けてきたのか、ニコリと返事をしてくれた。眩しい。
「ここの神様が、何の神様かご存知ですか?」
「ええ、もちろん。先代の父からですが、恋愛成就の神様だと教わりました。おかげさまで今では、この神社も恋愛成就のご利益を目的に、多くの方に参拝していただけるようになりました。」
 嬉しそうに白川さんは、そう話した。まさか宮司の白川さんでさえ、間違った認識をしていたとは。神様の力も弱まる訳だ。
「その恋愛成就の神様に、会ってしまったかもしれません。」
 嘘をついた。白川さんが驚いたのか、目を大きくする。そんな顔も素敵だ。
「会ったというと、どういうことでしょう?」
 強い興味を抱いたのか、少しこちらに近づきつつ言ってきた。近い、近い。
「と、とりあえず説明しますが、少し長くなるので、白川さんも座ってください。」
「そうですね、失礼します。」
 失礼をしているのは、こっちの方なんだけどな、そう思っていると白川さんは、宗一の隣に胡座をかいて座った。何だか距離感が近くないだろうか。思わず宗一は、体育座りをしてしまう。
「先程も言いましたが、賽銭を投げてすぐに帰るつもりでした。」
「ええ。」
「鈴を鳴らして、二礼二拍手をしてお願い事をしました。」
 白川さんが、相づちを打ちながらこちらを見ている、気がする。私は前を向いて、白川さんに目を合わせないようにして話している。目を見て長く話すことなど、できそうにない。
「お願い事をして目を開けた瞬間、真っ白い空間にいました。」
「それは夢の中ってことですか。」
「おそらくそうだと思います。酔っていた私はおそらく眠気に襲われて、寒さから逃れるために、誤ってこの建物内に入ってしまった。そしてそこで夢を見たのだと思います。」
「なるほど。」
「すごい綺麗な方でした。本殿に迷い込んだ私の夢に干渉して、私に話しかけてきたと言っていました。」
「夢に干渉ですか。」
「はい、自分でも何を言っているんだと、おかしくなってしまったのかと思いますが。」
「いえ、続けてください。」
 白川さんが真剣な眼差しでこちらを見てくる。格好いい。
「そして自分が、この神社の神様で、恋愛を司っていると説明されました。最近参拝者が増えてくれたことが、嬉しいとのことでした。」
「なるほど。」
「他にもいろいろ話したと思うのですが、夢だからでしょうか。あまり思い出すことができません。」
 下手に話して嘘がバレるのもまずいと思った。できれば白川さんともっと話していたいけれど、ぼろが出る前にさっさと帰った方が良いのかもしれない。
「それはとても不思議ですね。たまたまそういう夢を見ただけだと思えば、そうなんですけれど。場所も場所ですしね。」
 白川さんは御神体に目を向ける。私もつられて目を向ける。

 そのときだった。胡座をかいて座っていた白川さんが、カクンと急に眠ってしまった。
「白川さん?」
 顔を覗き込むが、反応がない。
「大丈夫ですか、白川さん!」
 思わず大きな声を出してしまう。五秒ほどして、白川さんは首を起こした。
「あ、ああすいません。何だか急に意識が遠くなってしまって。寝不足ではなかったと思うのですが。」
「本当に大丈夫ですか。」
「はい、すいません。ご心配おかけしました。」
「あの、ご迷惑でしょうし、私そろそろ帰りたいと思います。立入り禁止の場所に入ってしまって、さらにそこで寝てしまうなんて、本当に申し訳ないです。本当にすいませんでした。」
 頭を下げる。
「いえ、そんなに謝らないでください。こうやって不思議な話も聞けたことですし。」
「本当にすいません。それでは、失礼します。」
 宗一は、その場を立ち去ろうとした。なんというか、どことなく違和感のある空気に、これ以上耐えることができなかった。

 立ち上がろうとする宗一の左手が、突然掴まれた。優しく掴まれた。
「え?」
「もう少し、話していきませんか?」
「いや、そうは言ってもご迷惑でしょうし。」
 白川さんが掴んだ左手が熱い。
「迷惑なんてことはありません。なぜだか今、誰かと話したい気分なんですよ。」
 白川さんの瞳に包まれる。もう抗うことは、許されない。
「わかりました。」
 そう言うと宗一は、先程よりは少しだけ白川さんと距離を置いて、またなぜか体育座りで座った。
「佐倉さんは明日、土曜日ですけどお仕事ですか?」
「いえ、明日はいつもどおりお休みです。」
「そうですか、それは良かった。」
 そう言うと、白川さんはニコリと笑ったように見えた。


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Twitterを始めました

いつもこのブログを見てくださいまして、本当にありがとうございます。
このブログを書いている伊助弓太と申します。

この度、Twitterを始めました。
パソコンからご覧の方はサイドバーに、ケータイ・スマホからご覧の方は、トップページの下の方に「Twitter」と表示されていると思います。スマホでの動作確認は、自分のスマホからできたのですが、ガラケー等からの確認は出来ていません。もし不備がございましたら、コメントかTwitterで教えていただけると幸いです。

始めた理由としましては、更新情報を伝えることが主な目的です。今日の午前1時半過ぎに「憑かれた宮司とエトセトラ13」を投稿しました。いつもよりも遅い投稿時間となってしまいました。更新をブログ村に反映しようとしましたが、ブログ村のマイページにアクセスできず、更新情報を流すことができませんでした。ブログ村の更新に伴う一時的な不具合だと思います。こういったトラブルに、対応できるようにしたいと思いました。

本当にありがたいことに、驚く程たくさんの方にお越しいただいているので、「今日は何時頃投稿予定です!」といった情報を流した方が、良いのではないかと考えました。基本的には、毎日23時〜24時ぐらいには上げたいと思っているのですが、今回のように遅くなったりすることが、どうしても今後もあると思います。そういった場合は、Twitterの方に情報を流したいと思いますので、もしよければご覧ください。

フォロー大歓迎です。
フォローいただいたら、できるだけ私もフォローバックさせていただきたいと思っています。
Twitterを最後にやっていたのは、大学入学直後なのでイマイチ良くわかっていないのですが、BLが好きだとTwitterで公言していない人にフォロー返しするのは、止めといたほうが良いのでしょうか?
プロフィールやTweetでBL好きを隠していない人は、遠慮なくフォローさせていただきたいと思います。
公にしていない人でも、もしダイレクトメッセージや、このブログの非公開コメントなどでフォローさせていただいても良い旨をもしお伝えいただれば、ぜひフォローさせていただきたいと思います。(念のため、公にしていなくてご連絡ない場合は、フォローは控えたいと思います。)

Twitterを始めたもう一つの理由が、BL関係の情報集めです。
BL小説書き始めて、まだ半月も経っていないのですが、BLに関する情報が圧倒的に不足しています。
そこでBL情報をTwitterを通して、かき集めていきたいと思います。
もともと理系出身なので、こういった分析が大好きです笑。
最近初めて、オメガバースという世界観を知って、「人間の想像力ってすげえ。」と唖然としました。人類やばい。


Twitterの文字数制限って良いですね。制限されているからこそ、文章力が鍛えられる気がします。後々、このブログでの執筆にも役立ってくるかもしれません。もしお時間ございましたら、覗いてやってもらえると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。

追記 11/24 9:33
現在スマホから見ると、プラグインが表示されないようです。
設定を見直しています。申し訳ございません。


追記 11/24 9:43
Twitterのプラグイン表示されるようになりました。ドタバタしてしまって失礼しました。


Twitterはこちらになります。
https://twitter.com/isukeqta

憑かれた宮司とエトセトラ13

色仕掛け

 宗一の頭は真っ白になる。男色と言ったか、この自称神様は。男色って言うと、あれか。男が男を好むってやつだよな。みんなは、恋愛成就の神様だとここの神様を認識していたようだけれど、とんだ勘違いだったようだ。しかし、何をどう間違ったら、恋愛成就の神様なんて呼ばれるのだろうか。
「おーい、まだ肉体は眠ってるはずだよね。僕の声は聞こえてる?」
 あいつが話しかけてきているようだが、頭が混乱して反応できない。この自称神様が私に干渉している理由でもある、と言っていた。なぜ男色と私が結びつく?確かに私は童貞で、女性と付き合ったこともない。しかしそういった趣味はないはずだ。
「ああ、悪い、突拍子もないこと言われたもんだから固まっちまった。」
「そうだよねえ。無理もないと思うよ。」
「それでその男色の神様が、なんで私を眠らせて夢に干渉までしてきてるんだ?」
「え、なんでって、分かってないのかい?」
「知るかよ。何かの間違いじゃないのか。」
「うーん、どう説明すればちゃんと伝わるか自信はないんだけどねえ。」
 そう言って自称、男色の神様は考え込む。
「そうだね、例え話を一つしようか。例えば、山や木に神が宿っていると考える人は現世にも多いと思うけど、これは納得できるかな。」
「まあ、そういう考えを持つ人がいても変だとは思わないな。木霊って言葉があるくらいだし。それに自然が相手だと、災害とかが怖くて畏敬の念を持ってる人は少なくないだろう。」
 宗一も考え込む。
「けどそれと何か関係あるか?」
「じゃあね、道端のコンクリートブロックに神様が宿っていると思うかい?」
「うーん、万物に神が宿るって考え方はあるかもしれないけど、さすがにコンクリートブロックなんて人間が作ったものだろう。誰もそれに神様が宿ってるなんて、思わないんじゃないか?」
「そのとおり。山や木の神様は実際にいる。そして君の言うとおり、コンクリートブロックの神様はいない。もしかしたら僕が、会ったこと無いだけかもしれないけどね。」
「やっぱりそうなのか。」
「うん、じゃあ人間が作った仏様の銅像や木像には、何かが宿っていると思うかい?」
「それはさすがに、なにかしら宿っていると考えるのが、普通じゃないか。仏像を、何も考えずに捨てたりできるやつは、そうそういないだろう。」
「そうだね、実際そういった銅像や木像には、宿っている場合が多い。」
「あ、やっぱりそうなのか。」
「ここで聞くよ。同じ人間が、元々自然にあったものを加工して作った、という意味では同じ、コンクリートブロックには何も宿らず、木像とかには何かが宿っている。この違いはなんだろう。」
「違い?」
 そう言われてみると、違いがわからない。夢の中な上に、私は今酔っぱらいのはずだ。頭なんて回らず、全く思いつかない。しばらく考えてみるが、何も浮かばない。
「降参。何が違うんだ?」
「正解はね、人に想われているかどうかってことだよ。現世の人が、何か宿っている、何か神様みたいなものがいると想う。ある意味、僕たちみたいな神様って呼ばれている者たちは、現世の人々の妄想の産物だと言っていい。逆に、人々から忘れられた神様は、やがて落ちぶれて、誰にも気づかれずに消滅していくんだ。」
「なるほどな、何だか筋が通っている気がする。」
「だろう?」
「けど、それとあんたが俺に干渉する理由に何の関係があるんだ。」
「宗一もさっき言っていたじゃないか。僕は恋愛成就の神様だと、現世の人たちに勘違いされている。これが何を意味するか分かるかい?」
 宗一は、ハッと気づく。
「そうか、つまり多くの人があんたを恋愛成就の神様だと勘違いして、男色の神様であるあんた自身への信仰が、どんどんと薄まっているってことか。」
「正解。さすが宗一、理解が早くて助かるよ。まあ稀にいるんだけどね、一緒に来てる人にも内緒で、あの男性と結ばれたいと願う男性も。ただ少なすぎて、僕の力はだんだんと弱まっていると言っていい。」
「けど、それは自然の流れで、それであんたが消滅することになってもしょうがないんじゃないか?」
「そんな寂しいこと言うなよ、宗一。実を言うとだね、ここの神社の宮司を代々務めている白川家のことは知っているよね。」
「ああ、今の宮司の方とも今日が初めて会ったばかりだけど、一応知り合いだ。」
「君が生まれるはるか昔、まだこの地に、千台という名前すら無かったときに、白川家の先祖に助けられたことがあってね。」
「助けられたってなんだよ。一応、あんた神様なんだろう。」
「まあそこら辺はまた今度話すとしてだね、そのときにこの白川神社と白川家を見守っていくと約束をしてしまったんだよ。僕が消滅するとね、この白川神社は、荒れ果ててしまうからね。消滅するわけにはいかないのさ。」
「荒れ果てるって、そんなにあんた重要な存在なのか。」
「だって神様だもん。」
 宗一は、唖然とする。だもん、なんていう神様がこの神社を支えていたとは。ただ宗一にとっても、白川さんが好きで務めているこの場所が、荒れ果てるということは好ましいことではない。
「事情は何となくわかった。正直まだ理解が追いついていないってのが本音だけどな。」
「ありがとう、そこで宗一に協力してほしいことがあるんだ。」
「協力?俺が何かできるとはとても思えないんだが。男色の人々を集めるってのも無理な話だしな。」
「さすがにそこまでは、僕も期待していないよ。それにもっと手っ取り早い方法がある。」
「なんだその裏技みたいのは。」
「簡単に言うとね、この本殿で男色に耽ってもらいたいんだ。」

 開いた口が塞がらないとはこのことだろうか。何を言っているのか理解するのに時間がかかる。
「それって、俺がってことか?」
「ご名答!」
 自称神様がニコニコとこちらを見ている。
「いや、待て待て待て。確かに、私はこの神社が荒れないように協力するのは、別に構わない。けど他にもっと方法があるってもんだろ。」
「ところがどっこい、男色の人々を集めるか、この方法の二通りしかないんだよねえ。」
 神様のくせして、遠い目をしている。
「第一、男色って言ったって相手が居ないじゃないか。いや、俺はしないけど。」
「利嗣君を知っていると言っていたよね。」
 白川さんの下の名前を呼ばれる。心臓の鼓動が、夢の中なのに早くなった気がする。
「ああ、知ってるけど、それがどうした。」
「さっきも言ったけど、僕と白川家には深い縁があってね、他の現世の人達とは違った結びつきがあるんだ。簡単に言うと、僕は白川家の人なら、この神社の中に限ってだけど憑依して、その身体をコントロールすることができる。」
「それって白川さんを男色の相手にしようって言ってるように聞こえるんだけど。」
「宗一は、本当に察しが良いね。それにこれって僕にとってもメリットだけど、宗一にとっても悪い話ではないと想うんだけどなー。」
 心臓の鼓動が更に早くなっている気がする。次にこいつが何ていうか、薄々分かっている気がする。しかし分からないと思っていたいのかもしれない。
「つまりどういうことだ?」
「まだ認めないのかい。強情なやつだなー。」
 宗一は、言葉を返せない。
「宗一が、願ったことじゃないか。望んでいることを察して、それを叶えてくださいって。」
「私が望んでいることは、……。」
「うーん、君も薄々気づいているだろう?利嗣君と今日初めて会ったみたいだけど、君に触れる機会があったみたいだね。そのとき君はこう思ったはずだ。」


「「もっと触れてほしい。」」
「「もっと触れたい。」」


 自称神様と、宗一は同時にそう言った。

 そうだったのか、これが私の本音だったのか。白川さんに初めて会ったとき、つまずいて転んで声をかけてもらったとき、あのときには私はもう手遅れだったのだ。
「やっと自分でも、ハッキリと理解したみたいだね。」
「ああ、けど、やっぱり、……。」
「大丈夫。僕は神様だからね。大抵のことはどうにかなる。僕が憑依している間は、利嗣君の記憶は残らない。利嗣君から僕が離れるときに、離れる前と不自然にならないように記憶を操作することもできる。」
 宗一は、黙り込む。
「僕は利嗣君に憑依して、宗一と男色に耽る。そして力を取り戻して、この神社を今までどおり維持する。宗一は、利嗣君の身体に好きなだけ触れることができる。ただし僕も宗一の全てを、触らせてもらうけどね。そして利嗣君は、そういったことが行われていると知らぬまま、好んでいる宮司の仕事を続けることができる。もちろん利嗣君の身体には、変化が生じないように配慮するよ。ほら皆、幸せじゃないか。」
 頭の中を、自称神様の行ったことがグルグルと駆け巡る。なんて言えば良いのか、わからない。
「さすがの宗一もパニックみたいだね。」
 ニコニコしながら、自称神様が続ける。
「じゃあこうしよう。今、宗一の身体は、本殿の中に眠っている。起きたらすぐ動けるように、酔いも覚ましといてあげよう。扉は開いているから、僕の提案が嫌ならそこから出て行って構わないよ。十分後に、僕が利嗣君の身体に憑依して、本殿に現れるから、それまでに決めてくれないかな。僕はね、宗一なら残ってくれると信じているよ。」
 こいつは本当に神様なのだろうか。悪魔か何かではないのか。
「それじゃあ、また後で。」
 そう言って、自称神様は手を、パンと音を立てて合わせた。

 気づくと宗一は、見慣れぬ建物の中に居た。


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憑かれた宮司とエトセトラ12

白川神社

 青風通りを西に進む。青風通りの歩道はとても広い。いくら私の足がふらつこうが、車に轢かれることはないだろう。通りではときどき、ストリートマジシャンやミュージシャンが、パフォーマンスをしている。通りの所々に人だかりができている場所もあった。観客も酔っ払っているのだろうか、大きな歓声を上げている。
 しかしそんな人々のことは、今の宗一の目には映らない。その目は、まだ見えない白川神社を見ていた。
(ちょっと飛ばして飲みすぎてしまったか。モスコミュールが濃かったのが原因かもしれんな。)
 モスコミュールは、ウォッカをベースにしたカクテルのため、度数は結構高い。足取りは気持ち軽くなっているのだが、酔っ払っている事実は消えない。白川神社に寄らずに、さっさと帰ってしまおうかと一瞬思う。しかしこういうタイミングでもないと、行こうと思わないのも事実だ。せっかく通り道にあるのだから寄ってみないと、そう思い宗一は歩き続ける。

「あれか。」
 白川神社の鳥居が見えてくる。華やかな街中と比べて、白川神社の中は仄暗くなっていた。照明のようなものは見えず、奥の方にある建物の明かりが灯っているのが唯一の人工的な光のようだ。
(静かだな。それにちょっと暗くて怖い。)
 宗一は、鳥居の前に着いた。鳥居からは真っ直ぐに参道が伸びていて、奥の方は暗くて見えない。鳥居に書かれた白川神社の文字が、かろうじて読むことが出来た。
(とりあえず五円玉投げて、さっさと帰ろう。)
 そのときふと思いつく。白川さんは、ここの宮司だ。ということは、奥の建物の明かりがあるところには、白川さんがいる可能性が高い。それに夜の神社でも、何か作業をしている可能性がある。こんな酔っぱらいの状態で白川さんに会ったら、失礼ではないだろうか。そんな気持ちが、宗一を躊躇わせる。会ったら困る。何を話せばいいのだろう。とりあえず、こんばんは、と挨拶だろうか。いやしかし、時刻は午後九時を回っている。こんな時間に薄暗い神社に入ってくる人間には、誰しも少しは不信感を抱くのではないか。いや、逆に酔っぱらいであることをアピールすれば、迷い込んだのだと不審に思われないのではないか。不安になる。なぜだか、不安になる。まだ鳥居の前に立っているだけだというのに。そもそも会わない可能性が最も高いだろう。遠目になら、薄暗い今なら、私だと気づかれることもないだろう。宗一は、入る理由を探し出す。
(いいや、入ってしまえ。)
 迷っていても、今の酔っ払った状態では、正しい判断などわからない。ならさっさと入ってしまえ、と宗一は決心を決めた。
 鳥居をくぐり、歩みを進める。五歩ほど中に進んだとき、街中の喧騒が急に遠くに感じ、しんとした静けさを感じた。薄暗いと思っていた神社の中も、月明かりに照らされているのか、先程よりも明るく感じる。この辺りはそこそこ都会のはずなのに、どこかここだけ異空間のような不思議な感覚だ。
(静かだ。初めて来たはずなんだけどな。)
 歩いているうちに、既視感に襲われる。記憶にある限り、白川神社に来たことはないはずなのに。もしかしたら、ほとんど記憶が残っていないような小さなときに、親に連れられて来たことがあるのだろうか。
 周りに人の気配がないか、注意しながら進む。別に何も悪いことはしていないはずなのに、静かに物音を立てないように歩みを進めた。

 しばらく進むと、拝殿が見えてきた。賽銭箱がある目的地だ。立派な鳴らすための鈴があるが、これを鳴らすのは時間的にどうなんだろう。迷惑ではなかろうか。しかし、夜に訪れる参拝者は私以外にも、居なくはないだろう。気にせず鳴らすべきだろうか。
 宗一は、拝殿の前に立った。迷った宗一は、鈴からぶら下がった縄を少しだけ揺らし、ギリギリ聞こえるぐらいの音量で鈴を鳴らした。財布から五円玉を取り出し賽銭箱にそっと入れる。
(二礼二拍手一礼だったよな。)
 二度お辞儀をして、やさしく二回拍手をした。手を合わせて、お辞儀をする。
(神様、もし本当にいるのなら、酔いを覚ましてください。それと私が望んでいること、私にもよくわかりませんが、それも叶えてください。)
 我ながら自分勝手なお願いだ。要は私の願いを察して、それを叶えてくれと言うのだから、我儘もいいところだ。


 最後の一礼をしようと、目を開けたときだった。

 辺り一面が真っ白だった。

 明るいのだが、眩しくはない。

 何もなくて、自分が今立っているのかどうかさえ、わからなくなる。

 なんだこれは。

 酔っ払いすぎて、ついにおかしくなったか。

 あ、わかった。俺は、寝てしまったのか。

 どこからが夢だったのだろう。

 早く起きないと寒さで、体が大変なことになってしまう。

 落ち着け、落ち着け、落ち着け。

 一度目を閉じよう。

 落ち着いて、もう一度目を開けてみよう。

 宗一は目を閉じる。そして目を開ける。

 目を開けるとそこには、今朝夢に見た美少年が、寝転がって私を見ていた。

「やあ、少しは落ち着いたかな?」
「あんたはたしか今朝の、……。」
 目の前にいるは、今朝の夢で見た、美少年というよりも美を超越した何者かだった。
「そう、今朝の神様だよ。」
「ああ、そうだそうだ。今朝の自称神様だ。夢ならさっさと消えてくれ。俺は起きないと、多分寒さでヤバイことになりそうだ。」
「その心配はいらないよ。君の身体は、本殿の中に移しておいたから。あそこなら寒さは問題ないと思うよ。」
 こいつは何を言っているのだろう。私の身体は、本殿の中にある?一体どうやって?いや、そもそも本当に私はいつ寝てしまったんだ?神社に入った記憶は確かにあるというのに。
「もしかしてまだこれが夢だと思ってる?」
「ああ、当然。」
「まあ確かに夢っていうのは、半分当たってるかもしれないね。」
「半分?」
「そう半分。僕は現世に肉体を持っていない。肉体に縛られない存在ということだけど、それは逆に物理的に僕自身が、現世に干渉できないことも意味しているんだ。」
「つまりここは、あんたの精神世界みたいなもんてことか?」
「うーん、正確に言うと肉体に縛られている君が、僕の側に来ることはできない。けど、少し眠ってもらって君の夢に、僕が干渉するくらいはできる。特にここは僕のホームグラウンドだしね。」
「眠ってもらって?」
「あ、眠っていた君の夢に干渉してるんだよ。」
 こいつ今間違いなく、動揺したな。現実離れしたこの状況に慣れてきたようだ。
「わかった、多分珍しい夢でも見ているんだろう。」
「さすがは宗一、適応が早い。」
「何で私の名前を?」
「神様だからね。」
「さっきから言ってるけど、神様って何の冗談だ?」
「冗談なんて失礼だなあ。私はちゃんとした神様だよ。」
「確か十月って神無月だよな。今日から十月なんだから、神様ってやつはみんな出雲に行ってるんじゃないのか。」
「ああ、それはね、今の現世の人たちの多くが、勘違いしているんだよ。」
「勘違い?」
「そう勘違い。昔からの伝統を引き継いでいる人たちなんかは、もちろん知っているけどね。神無月っていうのは、君たちの言葉でいうと旧暦の十月のことさ。今の宗一たちの世界では、十一月上旬から十二月上旬にあたるね。」
「なるほど、じゃああんたも近いうちに出雲に向かうのか。」
「いや、僕は行かないよ。」
「行かないなんてありなのか。」
「うーん、行かないってよりは、行けないの方が正しいかな。」
「何か訳ありなのか。」
「訳ありと言われれば、そうだねえ。僕って普通の神様とは少しジャンルが違うから、他の神様連中には少し疎まれてるんだよね。」
「神様にジャンルって少しおもしろいな。けど、ここの白川神社の神様は、恋愛成就の神様って言われてたはずだけれど。恋愛成就の神様なんて、よくある神様の種類なんじゃないか?」
「あー、それもね。現世の人たちが、勘違いしてるだけだよ。そして僕が、こうやって君に干渉している理由でもある。」
「理由?理由ってなんだよ。」

 少し間を開けて、自称神様は答えた。
「僕はね、男色の神様なんだ。」
 真っ白な光に包まれながら、宗一の思考はフリーズした。


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